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実家を相続したけど空き家になってる。そのままにしておくと…

不動産 相続

相続財産の中に実家の土地と建物が。
生まれ育った実家がなくなるのはいやだな…
そんな想いから実家を相続しました。

でも自分は県外に出てしまっていて住む予定はないんだよね。でもやっぱり手放すのも…
かといって仕事があるからしょっちゅう見に行くこともできないし…
とりあえずそのままにしておくか。
そうして実家はそのまま「空き家」になってしまいました。

今回は空き家のままにしておくとどんなことが起こるのか?」について書いてみたいと思います。

増え続ける「空き家」

ニュースや新聞で「空き家問題」について見たり聞いたりすることがありますよね。
実際、あちこと歩いてみると空き家を見つけることがあります。

日本では空き家の数がどんどん増えていて、国としてもいろいろ対策を講じています。
2023年12月には空き家対策についての法律の一部を改正する法律が施行され、空き家についてさらに対策が進められるようになりました。

空き家になる原因ってなんだろう?

空き家になる原因はいろいろあると思いますが、よくあるのは「実家の相続」や「施設に入居した」ケースでしょう。

相続だと遠方に住んでいる相続人の方が相続されたケース。
施設への入居だと一人暮らしだったので誰も住む人がいなくなったケース。

そこに住む人がいなくなってしまったので管理する人もおらず、どんどん荒れていってしまいます。

何か困ることがあるの?

空き家でもきちんと管理されていればいいのですが、そうでない場合はご近所に迷惑をかけてしまうかもしれません。

・傷んでいて見た目が悪い。
・草や木の枝がお隣の敷地に伸びていく。
・虫が湧く。
・不審者の隠れ家や放火といった治安の悪化。

まだまだいろいろなことが起こりそうです。
当然、管理の仕方についてご近所の方とトラブルになってしまうでしょう。

▲管理されていない空き家はご近所へ迷惑をかけてしまいます。

空き家の法律ってどうなってるの?

先ほど空き家の法律について少しだけ触れました。
この法律では「特定空き家」と「管理不全空き家」というふたつの考え方を持っていて、これらの空き家に該当すると市区町村から「ちゃんと管理してくださいね。」という指導や勧告を受けたりします。

それに従わないと固定資産税が最大で6倍になってしまったり勧告を無視し続けると罰金を科されてしまうなんてこともあり得ます。

「特定空き家」は、
・建物が破損していたり門や看板が倒れてしまいそうな危険となる恐れがある状態。
・ごみの放置などによって著しく衛生上有害となる恐れがある状態。
・落書きされていたり草や木が生い茂っていて著しく景観を損なっている状態。
・動物が住み着いて悪臭がするような周辺の生活環境を乱してしまっている状態。
これらのどれかに当てはまる状態やそうなることが予見されるものが市区町村によって認定されます。
これに認定されると先ほどの指導や勧告といった話に進んでいってしまいます。

「管理不全空き家」は、1年以上誰も住んでいなくてきちんと管理されていない家でこのままだと特定空き家になってしまいそうな状態の空き家です。
特定空き家になってしまう一歩手前といったイメージでしょうか。

▲「特定空き家」や「管理不全空き家」に認定されると指導や勧告の対象に…

じゃあどうすればいいの?

そのまま空き家としてほっておいても家はどんどん傷んでしまいます。
空き家を空き家のままにしないためにいろいろな方法が考えられます。

・建物を取り壊して更地にしてしまう方法。(ただし固定資産税は上がってしまいます。)
・修繕してそこに住む。(賃貸するという方法も。)
・不動産業者に売却をお願いする。
・市町村の「空き家バンク」に登録する。
・空き家の買い取り業者にお願いする。


主にこれらの方法があります。
すぐに結果がでるかどうかはその土地や建物によりますが、何もしなければ状況は変わりません。
少しでも可能性のあるところにお早めに相談してみることが大事でしょう。

土地家屋調査士・行政書士 松景事務所
富山県富山市向新庄町4-12-2