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境界杭が邪魔だから抜いてしまえ!はやっちゃダメ。

こんにちは、ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

今日は「境界標を抜かないで!」というお話です。

普段生活される中で土地の境界の標識を目にされたことはありますか?
地面に刺さっている赤い丸いボタンのようなものだったり、
四角いプレートに矢印が書いてあったり、
プラスチックやコンクリートの杭が刺さっていたり、
土地の境界の標識は何種類かあります。

この標識は土地を測量して周りの方々と境界の確認をしていただいた後に境界の位置を明示するために設置するものです。
接着剤を付けたりハンマーで杭を深く打ち込んだりして抜けにくいように設置しているのですが、たまに抜いてしまう方がいらっしゃいます・・・

赤い丸いボタンだったり四角いプレートはあまり抜かないのかな?という印象なのですが、なぜか杭はよく抜かれてしまいます。
擁壁の工事をする際に工事の都合で抜いてしまった。
とか農作業のときに邪魔だったから抜いた。
ということが過去にありました。

測量作業を行っていれば抜いてしまっても元の位置に復元すること自体はできはしますが、この杭を抜いてしまうというのは「境界損壊罪」という罪になってしまうかもしれません。これは刑法という法律にしっかり書かれています。
細かいことには触れませんが、邪魔だから抜いてしまおう!と思って抜いてしまうと思わぬ事態になってしまう可能性だってあります。
とはいっても庭の隅っこに杭が転がっていたなんていうことはままある話ですけど・・・
(杭はハンマーで相当深く打ち込むので、どうやって抜いたんだろう?と思うこともしばしば・・・)

境界標はトラブルにならないようにしっかり測量して周りの方々とも確認をしたうえで設置するとても大事なものです。
安易に引っこ抜いたり取り除いたりしないように注意してください。
もし何か気になることがあれば土地家屋調査士にご相談くださいね。

▲境界の標識はとても大事。勝手に抜いちゃダメ!
2024/8/7
土地家屋調査士・行政書士 松景事務所
富山県富山市向新庄町4-12-2