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農地転用の手続は「全部お任せ」は無理。自分でやらないといけないことって何?

農地転用

実家を出て数年。
しばらくは駅の近くのアパートに住んでいましたが、そろそろ実家の近くに戻ろうかな?と思っています。

実家があるのは田んぼに囲まれた小さな集落。家を建てられる土地はありません・・・
そこで家族で話し合った結果、父の田んぼの一部を使って家を建てることになりました。

調べてみたらどうやら農地転用という手続が必要なようです。
よくわかりませんが、専門家の人にお願いしてパパっとやってもらおうと思います。

ということで今回は「農地転用の手続の中で自分でやらないといけないこと」について見ていきましょう。
このコラムを読むことで「農地転用の手続でご自身でしないといけないこと」がわかりますので早い時期から準備を進めることができるようになります。

農地転用の手続はだいたい3~4か月。

父の持っている田んぼの一部に自分の家を建てようと思っているんですけど、農地転用の手続が必要なんですよね?
急ぐのでパパっとやってもらえませんか?
おっしゃるとおり、田んぼの一部に住宅を建てたいときは農地転用という手続が必要です。
農地転用の手続は時間がかかるのでパパっとはできないんですよ…
そうなんですか?
書類を集めて窓口に持っていけばすぐ終わるもんだと思ってましたけど。
結構時間かかるんですか?
書類を集める前に建物の図面の準備、窓口での事前相談、田んぼを管理する土地改良区、地元の役員の方や周りで耕作されている方への説明などなどやることがてんこ盛りなんです。

どれだけ準備ができているかにもよりますけど、だいたい3~4か月ほどは見ておいたほうがいいと思いますよ。
そんなにたくさんやることがあるんですか?
たしかに時間がかかりそうですね・・・

お任せすれば全部やってくれるんですよね?

農地転用は「全部お任せ。」というわけにはいきません。

窓口との調整や書類の準備等はこちらで進めていきます。

ですがご自身で段取りをお願いする部分もあるんですよ。
難しいことはわからないんですけど、大丈夫ですか?
そこまで心配することはありませんよ。

・どうしてその田んぼを宅地に変える必要があるのか?という理由の説明
・地元の方々へのご挨拶
・金融機関との融資の調整


だいたいこの3つはご自身でということになりますが、理由の説明は打ち合わせの際に詳しくお聞きしますのでご安心ください。

地元の方々へのご挨拶はこれから書類へのサインやハンコをお願いすることになりますのであらかじめ事情を説明して協力をお願いしておきましょう。

融資の調整は金融機関の担当者の方と進めていきますが、建築業者の方が間に入ってくれることも多いです。
全部お任せっていうわけにはいかないんですね。

でもたしかにこの3つは自分でやらないといけないですよね。
このなかでも特に地元の方々へのご挨拶は大事です。

「なんで本人が挨拶に来ないんだ?何も聞いてないぞ。」ということになってしまわないようにしましょうね。
わかりました。

この3つは自分でやらないといけないってことを頭に入れておきます。

まとめ(農地転用は役割分担。)

いかがでしたか?
今回は農地転用の期間や手続について少し触れながら、「ご自身で段取りをしないといけないこと」を見てみました。

・田んぼを宅地に変えないといけない理由の説明
・地元の方々へのご挨拶
・金融機関との調整


の3つでした。
難しそうに感じるかもしれませんが、二人三脚で手続が進んでいきますのであまり心配されなくても大丈夫です。

農地転用は「任せておけば全部やってもらえる」のではなく「自分でも段取りしないといけないことがあるんだ。」ということを頭の片隅に置いておいてくださいね。

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この記事を書いた人
松本景文(土地家屋調査士・行政書士・宅地建物取引士)

富山県の不動産・農地・相続手続だけを専門としてお手伝いさせていただきながら、複雑でわかりにくいお話をコラムとしてわかりやすく日々発信しています。
温泉行きたい。ガンプラほしい。野菜育てたい。筋トレ好き。そんな人です。
2024/11/20
土地家屋調査士・行政書士 松景事務所
富山県富山市向新庄町4-12-2