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こんにちは、ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
今日は「残地がある場合の農地転用は用水のことも考えて」についてです。
前回、農地転用を行うときは雨水排水について厳しくチェックされますよ。といった記事を書きましたが、今回は同じ「水」について農地転用で考えてほしいことについて触れていきましょう。
今回のお話は持っている田んぼや畑をすべて宅地などに変えてしまう場合はあまり気にすることはありません。
ですが田んぼの一部分だけを宅地などに変えて残りの田んぼは引き続き耕作を続ける場合は必ずチェックされる部分です。
何かというと、残りの田んぼはどこから水を取り入れるのか?その水はどこから出ていくのか?です。
一部だけを宅地などに変えても残りの田んぼはこれまでと同じ場所から水の出し入れをするのでしたらそれほど問題にならないのですが、これまで水の出し入れをしていた場所が宅地などに変わってしまう場合は残る田んぼにどこから水を入れてどこから出すのかを図面に示さないといけません。
宅地に変える部分はしっかり練られていても残る田んぼについて練られていないことがよくあります。
残る田んぼを守ることを重視されますのでどれだけしっかり宅地などに変わる部分の計画が練られていても、残る田んぼが守られない計画だと許可を受けられません。
ですのでこれまでと違う位置から田んぼへ水を出し入れする場合はこれまでと同じように耕作ができるような水の出し入れを考えていかないといけません。
場合によっては宅地などに変わる部分の地下に水の出し入れのための配管を敷く必要があるかもしれません。
その場合は配管の位置や勾配や太さ、点検口をどうするかなど途中で詰まってしまわないような対策も検討していくことになります。
トラクターなどの農機具についても同じ話が言えます。
これまでと同じ場所から出入りするのであればあまり心配ありませんが、違う場所から出入りするように変更する場合はその場所から出入りできるかどうかを考えないといけません。
たとえば用水を跨いで出入りするならそのための手続が必要になることがあります。
市町村だけではなく管轄する土地改良区への手続も確認しないといけません。
このように一部分だけを宅地などに変える場合は変える部分と残る部分の両方について計画を練っていかないといけません。
農地転用を行うときは宅地などに変える部分だけに目が行きがちですが、一部分だけ宅地などに変えるようなこれからも引き続き耕作する部分が発生する場合は残る部分にも目を向けて耕作に支障が出ないような計画を立てるようにしてくださいね。