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農振除外の添付図面は変えないで

こんにちは、ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

農振除外から出発する農地転用申請でよくあるご質問にお答えしようと思います。
「途中で図面変えてもいいですよね?」
このお問い合わせがとても、とっても多いです。

そうですよね、準備する期間を含めると半年以上の長丁場です。
途中で建物の位置動かしたい、屋根の向き変えたい・・・いろいろ出てきますよね。

でもそれ、NGなんです。

農振除外の申し出が認めてもらえるかどうかわからないのにガチガチに固めた図面なんか出せるわけないじゃないか!
と思うかもしれませんが、やっぱりNGなんです。

農振除外と農地転用、場合によっては開発許可申請が必要なこともありますが手続自体はたしかにバラバラです。
でもこのバラバラの手続が全部一本の道で繋がっているんです。
バラバラの手続がひとつにまとまって一個の計画が進んでいくんです。

実際、農振除外の申し出をする際にはこの後に控えている農地転用や開発許可申請の担当部署とも打ち合わせします。当然農振除外の申し出をする際に提出する平面図や配置図も見せます。
申し出を行った後には農振除外の書類がそれぞれの担当部署にも回ります。
となるとどうなるか?

例えば農振除外が認められた後、農地転用を申請するときに農振除外とときと違う図面が添付されていたとすると・・・
こういう敷地にこういう建物を建築したいので認めてください。っていう前提が崩れてしまいます。

建物の位置が動いたり屋根の向きを変えると雨水排水の経路が変わります。
建物が陰になってしまって周りの田んぼや畑が日陰になってしまうかもしれません。
申し出をしたときの図面だったら問題なかったけど今回持ってきた図面だと申し出は認められなかった。
そうなってしまうともう一度最初からやり直してください。ってなりかねません。

それだとただでさえ時間がかかるのにさらに時間がかかってしまいます。
本来いらなかった手間も労力もかかります。

そうならないためにも田んぼや畑に住宅を建築しようと計画される際はこの図面でゴールまで突っ走れる!って言えるものが必要なんです。

エイヤー!ではなくてとことん話し合って納得できる図面を準備して農振除外に挑んでくださいね。

2024/2/15
土地家屋調査士・行政書士 松景事務所
富山県富山市向新庄町4-12-2