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うちの田んぼが遺跡!?建築工事が遅れてしまう・・・

みなさんこんにちは、ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

今日は農地転用の意外な盲点「試掘調査」についてです。

田んぼや畑に家族の家を建てたい。駐車場にしたい。資材置場にしたい。
これらのご希望を実現するには農地転用の手続が必要です。

市町村の農業委員会と協議しながら準備を進めていくことになるのですが、農地転用は「開発許可」や「法定外公共物占用許可」など他の手続も同時に行わなければならないことが多々あります。
この場合、最初の段階で他のどの手続が必要なのか調査してから農地転用の準備に入っていきます。そして、工事の着工希望時期から逆算して何をいつ頃から始めていけばいいのか判断をしていきます。

が、こちらではどうしようもない手続があるんです。
それが「試掘調査」です。

なんとなく字面から想像できますが「遺跡の調査」のことです。
世の中には「埋蔵文化財包蔵地」という地面の中に文化財が埋まっている土地があるんです。
もしもその範囲の中にこれから農地転用をしようとしている田んぼや畑が入っているときは工事の前にこの調査を行って遺跡などが出てこないことを確認してからでないと工事にかかれません。
またこの調査は依頼を出す必要があって、出したあと早ければ2~3週間程度後に調査が行われます。ですので早めに出しておかないと調査日が遅れますのでその分だけ着工が遅れてしまいます。

調査は重機を持ってきて場所を決めて実際に掘っていき、長くても半日ほどです。
これまで何度も試掘調査に立ち会ってきましたが、幸い工事がストップするようなものは出てきませんでした。
もしも遺跡の跡等が出てきたら数年単位で工事が止まってしまうので大変です。

出てくるかどうかは掘ってみないとわからないのでどうなるか誰にもわかりませんが、試掘調査の依頼自体は早めに出しておかないとせっかく農地転用の許可が出たのに調査の日程が先なので工事が始められないということになってしまいます。

埋蔵文化財包蔵地内かどうかは富山県はインターネットで公開されていますので簡単に確認することができます。
ですのでこの範囲内でこれから工事を始めようとするときは調査を待つ期間も考えて計画を立てるようにしてくださいね。

▲試掘調査の依頼はお早めに。
2024/5/23
土地家屋調査士・行政書士 松景事務所
富山県富山市向新庄町4-12-2